家族葬の流れ
家族葬の流れは一般的な葬儀の場合と基本的には同じです。
○葬儀社へ依頼し、遺体の搬送、安置
遺体は病院では長時間安置できません。また、逝去から24時間は遺体を火葬することができないため、葬儀社に葬儀の依頼をするとまず遺体を自宅か専用の安置所に搬送してもらいます。
○葬儀社との打ち合わせ
担当者と葬儀のプランを確認、決定し契約をします。このときしっかりとプランの内容を確認しておかないと、後から追加料金が必要になる場合もあるので、予め不明な点は解消しておくようにしましょう。役所への死亡届けや火葬許可申請書など必要な手続きがありますが、葬儀社が請け負ってくれることもあります。
○納棺
家族や納棺師によって「納棺の儀」を執り行います。旅立ちのための衣装や、生前好きだったものなど棺に入れたいものがあれば用意しておきます。
○通夜
○告別式
遺体が安置所から斎場へ送られ、故人との最期のお別れのときをゆっくりと静かに過ごします。読経や焼香などをして、終われば弔問客に料理を振る舞います。
○火葬、拾骨
斎場から火葬場に移動し、読経、火葬を行います。火葬が終わると収骨をします。
○繰上げ法要
初七日の法要を行います。葬儀の後や火葬の前に一緒に行うのが一般的となっています。
家族葬の費用で気をつけるポイント
経済的な負担を抑えられる家族葬を選ぶ方が多くなっている今、各葬儀社や斎場が様々な家族葬のプランを提案しています。しかし間違った依頼の仕方をすると、後から思わぬ費用がかかってしまう場合があります。
家族葬での費用を抑えるには、ご自身の希望に沿ったプランを提供している葬儀社を選ぶことがまず大切です。そのためには、「金額だけを見て判断しない」ことと「必ず見積書を出してもらう」ことを忘れてはいけません。
○葬儀費用の金額だけを見て判断しないこと
各葬儀社の資料やホームページに掲載されている金額だけで葬儀社を選んでしまうと、大変危険です。葬儀には、斎場の使用料や遺体を運搬するための車両費、棺、祭壇一式、遺影などの葬儀自体にかかる費用のほかにも、受付周りや告別式の司会、運営のための人件費や、遺体を安置する場所の費用や、役所や火葬の手続きの手数料など、細々とした費用も必要になってきます。しかし掲載されている料金はすべて含まれた金額ではもちろんありません。各葬儀社によって、含まれていないサービスもあり、それによって金額が少なくなっている場合もあります。
○必ず見積もりを出してもらう
葬儀社に依頼する前に、葬儀費用は合計でどのくらいかかるのか、見積もりをしっかりと確認しておきましょう。その時に、見積もりの内容を詳しく説明してくれるところは安心です。
葬儀プランで必要なサービスが全て含まれているか、プランの内容が希望に沿ったものになっているか、担当者と確認、相談しながら依頼するかどうかを判断すれば、後から思わぬ費用がかかることはありません。見積もり以外にもかかりそうな追加費用を教えてくれる良心的な会社もあるので、複数の葬儀社に見積もりを依頼するのも良い方法です。
また、家族葬では、小規模の葬儀になるので、弔問客が少なくなり香典収入が見込めないことも理解しておく必要があります。
○弔問客が少なく、香典収入が見込めない
家族葬では身内や特に親しいご友人のみの参列となるので、祭壇もシンプルにして飲食接待費を抑えられるというメリットがあります。しかし、参列者が少なくなるのに伴って、香典で得られるお金も少なくなってしまうので、結果的に負担する葬儀費用が高くなってしまう場合もあります。
また、葬儀に参列できなかった方が後日弔問されることもあるので、その方たちへの返礼品を用意するのに後から費用がかかる場合もあります。
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