一日葬の費用・デメリット・スケジュール・香典・参列について

家族葬 蓮(れん)

一日葬

一日葬の費用・デメリット・スケジュール・香典・参列について 画像

日本の葬儀は色々な形が出てきました。

特に最近クローズアップされてきたのが「一日葬」です。

まだまだメジャーとは言えない葬儀の一つですが、

なぜ一日葬なるものが出来てきたのか・・・詳細をお伝えしましょう。

一日葬とはどんなものか、ご存知ですか?

通夜や葬儀・告別式を行うのが、一般の葬儀です。

通夜を無くして葬儀を一日で完結させる・・・これが一日葬と言われます。

人が亡くなると、葬儀の後の法要があります。

一周忌、三回忌・・・宗派にもよりますが、「弔いあげ」といって、
三十三回忌までは行うのが一般的のようです。

人が亡くなって三十年以上も法要を行わなくてはいけないことから、
一昔前は葬儀の喪主は、亡くなった方の子供が務めていました。

ところが、近年の核家族化の影響から、喪主も配偶者が務める形に変わってきたのです。

喪主が高齢化してきたことで、今まで当たり前だった通夜&葬儀・告別式の全てを
行うことは喪主の体力を考えると難しくなってきました。

夕方から始まる通夜、その後の通夜ぶるまい、翌日の葬儀や火葬と
立て続けに行われるイベントで緊張が続くことは本当に大変です。

せめて一日で葬儀が終われば・・・そのような思いから
一日葬が最近、脚光を浴びてきたようです。

一日葬の流れとは

一日葬の一連の流れを説明します。

①臨終→葬儀社に連絡→ご遺体の移動→自宅もしくは安置所にて安置→納棺→葬儀の打合せ
【葬儀場・日程や菩提寺等への連絡、斎場(火葬場)確認】→親戚・知人へ連絡

②自宅もしくは葬儀場にて告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動
→火葬→骨あげ→精進落とし(一日葬の場合は無い場合が多い)


というのが一般的な一日葬の流れです。

①と②の間は斎場・葬儀場・お寺等の関係で、数日空く場合もありますが、
やはり通夜が無い分過密スケジュールになるので、慌ただしい印象にはなります。

もし、故人とのゆったりとした時間を設けたいなら、
ご遺体の安置場所をご自宅にされると良いようです。

一日葬の費用はどのくらい掛るのでしょうか?

一般の葬儀場を使う場合は、準備もありますから
告別式一日だけ利用というのは難しく、結局二日間の利用料が掛る可能性があります。

もちろん祭壇やお花関係も同じです。お寺のお布施も半額という訳にはいきませんから、
一日葬になったからと言ってすべて減額になるものではありません。

また、一日葬の定義としては「通夜をやらない」というだけで、
型どおりに葬儀の工程を進めるのは一般葬と家族葬で違いはないのですが、
実際は家族葬タイプを一日葬にすることが多いようです。

家族葬の平均費用は100万円と言われていますから、
ここから通夜だけに係る通夜ぶるまいが減る程度なら70~80万円、
無宗教スタイルならお布施も無くなりますから、40万円前後になると考えられます。

亡くなってから24時間は火葬できませんし、
友引きの場合はほとんどの斎場が休みとなりますから、

たとえ一日葬といっても、タイミングによっては3日以上も葬儀が延びることがあります。

ご遺体の安置場所が自宅ならドライアイスが、安置所なら場所代が別途掛ります(1日約1万円)から、
ご葬儀が延びれば延びるほど、料金は増えていくことになります。

一日葬のデメリットは?

最近の一般葬儀は、告別式よりも通夜に参列する方が増えているといわれています。
都心では一般参列者の80%はお通夜に来るというデータもあるようです。

これは生活スタイルによる変化のためと言えるでしょう。
一日葬の場合は通夜をやりませんから、夕方や夜しか時間が取れない方々にとっては、
一日葬は参列したくても参列できない葬儀になるのかも知れません。

加えて、前述した通り、通夜に参列する方が圧倒的に多いので、
通夜を無くすということは香典も減るということですから、金銭的な負担が喪主に掛ってくる場合があります。

また、遠方から葬儀に参列する参加者から、一日だけの葬儀では

『時間と交通費を掛けて葬儀場に来たのに、慌ただしい一日葬なんて・・・』

と苦情が入る場合もあります。

仕事が忙しい人にとっては助かる一日葬ですが、
時間に余裕のある、例えば年配者の中には、一度、遠方から来るなら、
ゆっくり葬儀に参加したいという方もいらっしゃるようです。

一日葬は簡略されたイメージが強いので、ご親戚の中には

『故人をないがしろにしている』

と思う方もいらっしゃるようです。

菩提寺がある場合は、お寺の理解を事前に得ていないと、
細かいトラブルが発生する場合がありますから、注意が必要です。

最近増えてきた一日葬ですが、まだまだ珍しい葬儀の形というのが一般な認識のようです。

都市部中心とも言われる一日葬は、地方によっては、葬儀社でもノウハウを持っていない
ところも決して少なくありません。

葬儀社を決める場合には、「一日葬」ができるかどうか、
事前に確認しておいた方がよいかもしれません。

一般葬儀タイプの一日葬にするのか、家族葬タイプの一日葬にするのかによっては、
連絡する人も違ってくるし、お香典や返礼品、お寺への対応と色々なものが
変わってくる場合があります。

葬儀は様々なことを時間の無い中で決めていかなくてはなりませんから、
葬儀会社にとってそのようなノウハウがあることは大きな強みを持つことになります。

一日葬としての実績のある会社を選んだ方が、後々悩むことも少ないと言えます。

また、葬儀の連絡をする際も「一日葬」の旨をお互いに理解していないと、
肝心の葬儀の日程がうまく伝わらない結果になるかも知れません。

連絡する相手には

『通夜はやりません。葬儀・告別式の日程は○○です』

とはっきりとお知らせしましょう。

まだまだ発展途上と言える一日葬、何が良くて何が駄目ということはありません。

通夜をはぶいたのが一日葬と言われていますが、
最近は、通夜を中心としたワンデーセレモニーも出てきています。

自分達で何がしたいのかをきちんと踏まえて、
故人にふさわしいお見送りができるのが一番良い方法なのかも知れません。

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葬儀の流れ

葬儀社に連絡

葬儀社に連絡

臨終→葬儀社に連絡→ご遺体の移動→安置→葬儀の打合せ
葬儀場・日程や菩提寺等への連絡、斎場(火葬場)確認・葬儀方法決めます。

通夜

通夜

納棺→通夜→通夜ぶるまい
家族葬の場合、参列者が身内のため、通夜や告別式の受付は用意しません。

告別式

告別式

告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動→火葬
火葬の間に斎場別室で精進落としの場合もあります。

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