三回忌とはどんな法要?女性の服装についても知っておこう
三回忌というのは故人が亡くなってから執り行う法要となります。 この三回忌は一般的に親戚などを招いて行いますので、ある程度の事前準備が必要です。 三回忌のことは知っているが実際にとり行うために、いつ、何をすればいいかわからない方や、あるいは招待されたけれどどのように参列すればいいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は三回忌とはどんなものか?挨拶や香典はどうすればいいのか?さらに女性が三回忌に招かれた場合どのような服装をすればいいのかについて、説明していきます。
概要/時期について
三回忌というのは初七日や四十九日、一周忌と言った法要の中の一つです。 ただし三回忌という名前から「三年目」と勘違いしてしまいがちですが、三回忌は「三周忌」ではなく「三回」となっていることに注意しなければなりません。 三回忌は故人が亡くなってから満2年後に執り行います。 満三年後というのは「翌々年」のこととなります。 例えば亡くなった命日が2022年4月1日だったとしたら、三回忌は2024年4月1日になるわけです。 これは亡くなった命日がはじめの一回目の期日となり、翌年が二回目、翌々年が三回目と言うことで三回忌になるという計算になるからです。
挨拶、香典について
三回忌は通常家族と近い親族を招待して法要を営みます。 故人の親、兄弟姉妹、子供、孫くらいまでの親族がそれにあたります。 ただしそこまで親族の付き合いがない場合は、家族のみで執り行う場合も多いようです。 三回忌の際の挨拶としては、そのほかの法要と大きく変える必要はありません。 集まってくださった方々に感謝の気持ちを伝え、三回忌の開始を宣言してください。 もし三回忌に招待された場合、ある程度の香典が必要です。 この場合香典の呼び方は四十九日までの「御霊前」ではなく、四十九日以降の三回忌の場合は「ご仏前」になりますので注意してください。 三回忌のご仏前の相場は基本的に親族になりますので、比較的故人との関係が近いため一万円から三万円程度が目安となります。
三回忌の女性の服装は?
三回忌の女性の服装については、三回忌に限らず基本的な法要の服装と同じものであると考えておけば良いでしょう。 三回忌ということはそれ以前に一回忌や初七日などの法要を済ませているはずですから、それに準じた服装をしておけば大丈夫です。 しかし法要としてはじめて参加する場合もあるでしょうし、そのような時はどんな服装をしていけば良いかわからないということもあるかもしれません。 では、女性の場合三回忌の法要ではどのような服装をしていけば恥ずかしくないかについて、説明していきましょう。
基本的には女性も葬儀と同じ服装をするのが良い
一般的に三回忌に限らず、法要の際の服装は葬儀の時の服装をベースに考えておけば良いでしょう。 これは一般的に「喪服」と呼ばれる服装で、弔事用の「礼服」が喪服ということになります。 礼服というのは英語で言えば「フォーマルウェア」となり、結婚式や入学式などのフォーマルな場所で着用する服のことを意味します。 喪服はその礼服の中でも葬儀や法要などの「弔事」に着用するものですから、一般的な礼服とは厳密に言えば異なり、結婚式や入学式などに着用する礼服とは違うタイプのものとなります。 礼服と喪服の違いはデザイン面よりもむしろ素材感にあります。 デザインは礼服や喪服であってもある程度年代的なトレンドによって変化しますが、素材感はあまり大きく変化しません。 そのため礼服の素材は原則的に同じ黒であってもある程度「淡い」黒のものも含まれます。 その一方喪服の素材は深くて濃い黒となります。 特に喪服として三回忌などの法事で着用する喪服は、深い黒の素材感のものとし、やや明るめだったり光沢感の強い黒の服は避けなければならないため、注意が必要です。
厳密には立場によって喪服のランクが異なる
礼服にはランクがあり「正礼装」「準礼装」「略礼装」と三つの種類に分けられます。 これは着用する状況によって買えるべき小物なのですが、実際に現在そこまでシビアに使い分ける機会というのもなかなかないため、この3つをすべてそろえて状況で使い分けると言うことは、よほど格式の高い場に参加するわけでなければ汎用的な礼服で問題ないことがほとんどです。 一方で喪服には「格式」があり、これは自分がどの立場で法要に加わるかによって変わってきます。 喪服の種類は礼服と同じように三つあり、それぞれ「正喪服」「準喪服」「略喪服」となっています。 このうち正喪服は喪主が着用する喪服となり、三回忌を自分で執り行う場合はこの正喪服を着ることが望ましいと言えるでしょう。 一般的に喪主でない立場で三回忌に女性が着用するのが準喪服となります。 そこまで厳格でなければ略喪服でも良いでしょう。 女性の場合の準喪服はワンピースやジャケットが主流となります。 ワンピースは丈が膝下、袖丈が肘より下になるもので露出はできるだけ控えたものとなります。 ジャケットの場合はテーラードカラーでも問題ありませんが、ノーカラーが主流です。
喪服は原則黒一色
喪服の場合はブラウスのカラーにも注意が必要です。 一般的な礼服の場合はブラウスを白にすることがありますが、喪服の場合は中に着るブラウスの黒で統一するのが原則となります。 生地やデザインも喪服に合わせるにふさわしいシックなものを選ぶ様にしましょう。
法事・法要
一周忌とはどんな法要?
一周忌というのは故人が亡くなってから丁度1年目に当たる同じ月の同じ日のことを意味します。一周忌とはどんな法要?の詳細をもっと読む
三回忌とはどんな法要?
三回忌という名前から「三年目」と勘違いしてしまいがちですが、三回忌は「三周忌」ではなく「三回」となっていること注意しなければなりません。三回忌とはどんな法要?の詳細をもっと読む
七回忌とはどんな法要のことを意味するのか?
故人が亡くなって最初に行われる法要から数えて七回目、つまり満6年目に執り行うものとなります。七回忌とはどんな法要のことを意味するのか?の詳細をもっと読む
十三回忌はいつやるの?
十三回忌は故人の命日から十三年目に執り行うと勘違いしやすいですが、そうではなく十二年目に執り行います。十三回忌はいつやるの?の詳細をもっと読む
十七回忌の概要は?
命日から17年目に執り行う法要と思うかもしれません。しかし、実際は個人の命日から16年目に行う法要です。十七回忌の概要は?の詳細をもっと読む
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通夜
納棺→通夜→通夜ぶるまい
家族葬の場合、参列者が身内のため、通夜や告別式の受付は用意しません。
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告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動→火葬
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