一周忌とはどんな法要?お布施は必要なのか?
一周忌とはどんな法要?お布施は必要なのか?一周忌というのは故人が亡くなってから丁度1年目に当たる同じ月の同じ日のことを意味します。故人が亡くなると7日ごとに法要があります。よく知られているのが「初七日」で、これは亡くなってから7日目の法要となり、その後7日ごとに四十九日まで法要を行うということになっています。
故人が亡くなってから行われる法要は?
四十九日を過ぎると今度は「年忌法要」となり、この一周忌から始まり三十三回忌まで行われるのが一般的となります。一周忌は故人が亡くなってから1年目の「祥月命日(しょうつきめいにち)」となります。
祥月命日というのは、「祥月」が亡くなった月のことで「命日」はご存じの通り亡くなった日のことを意味し、これを合わせて故人が亡くなった月日のことをこう呼びます。
原則的に一周忌はこのように故人が亡くなって1年目の祥月命日に執り行うのですが、現在では一周忌が平日の場合は祥月命日の前後の土日に法要を行うことが多くなっています。
一周忌法要で行われること
一周忌法要では以下の様な流れで行われます
- ・僧侶入場
- ・施主挨拶
- ・僧侶の読経
- ・焼香
- ・僧侶の法話
- ・墓参り
- ・会食
- ・施主挨拶
以上が基本的な流れとなりますが、僧侶の法話以降の流れは会食が最後になるケースもあり、厳密にこうでなければならないという決まりはありません。
一周忌で納骨するケースも
さらに一周忌まで納骨を行っていない場合は、このタイミングで納骨を済ませるというケースもあります。納骨に関しては家族でいつ行うかを話し合い決めれば良いため、一周忌まで納骨を済ませないということも珍しくありません。
もし一周忌で納骨を行うというのであれば、「納骨式」の段取りも必要となるでしょう。
一周忌の段取りを決める
一周忌を執り行うに当たって、事前に準備が必要となるのは以下の通りの内容です。
- ・一周忌を行う場所
- ・日程
- ・親族などへの連絡
- ・食事の手配
まず場所についてですが、これは自宅やお寺のほか、ホテルや法要専用の会場などから選ぶことができます。それぞれ家族や親族にの人数や要望に合わせて選ぶと良いでしょう。
日程は前述の通り祥月命日が基本となりますが、実際にはその前後の週末が都合が良いでしょう。
基本的には祥月命日の後ではなく、前倒しで実施するのが望ましいといえます。
親族に連絡する際には、参列願いという形で郵送するか、電話で確認をとるだけでも問題ありません。
食事はどこで法要を行うかによって異なります。施設の食堂を使う場合や、自宅の場合は近くのレストランを予約したり、あるいは仕出しを予約しておく必要があります。
挨拶について
一周忌の法要を執り行うにあたって気になるのが、喪主の挨拶です。
喪主というのはそれほど何度も経験することがないため、多くの人が初めての体験になることでしょう。
そうなると一周忌の時の挨拶も、何を話すべきかわからないということも当たり前と言っても良いはずです。
では、一周忌の時の挨拶では、どのようなことを話せば良いのでしょうか。
まず注意するべきは、故人の名前は生前の名前で呼ぶべきか戒名で呼ぶべきかということです。
これは以前は戒名で呼ぶのが礼儀とされていましたが、現在は生前の名前でも問題ないという習慣になっています。
はじめの挨拶では故人の一周忌を始めること、僧侶の紹介などをした後に、僧侶に話を渡すといった流れになります。
法要後の挨拶ではまず一周忌法要を無事終えることができたことに対する感謝の気持ちを伝え、集まってくれた人たちにも感謝を伝えます。
その後法要はこれで終了であることを宣言し、その後食事会があるのなら場所などを伝えて最後にあたらめてありがとうございましたとお礼をして閉めます。
香典について
一周忌法要に招かれた場合、香典や御供を持参するのが礼儀です。
香典の相場は地域や立場によって異なるものですが、知人や友人程度の関係であれば五千円くらいが相場となります。血縁があるなどの場合は一万円程度で、故人との関係が近くなるにつれて額が多くなるというのが原則となります。
さらに食事代の代わりとして香典のほかにお供え物を持参するというのも礼儀ですので、忘れない様にしてください。
一周忌のお布施はいくらくらいが相場か
はじめて一周忌の法要を執り行うとなると、その際にお布施が必要になるのかどうかもわからないかもしれません。
お布施というのは僧侶にお渡しするお礼となりますので、僧侶をお招きして読経してもらうのであれば当然必要となってきます。
では、このお布施はいくらくらいが相場なのでしょうか。
基本的にお寺側からお布施の金額がいくらと提示されることはほとんどありません。
お布施はお寺や僧侶に対する感謝の気持ちの表れということになるため、定額の料金設定という形はとられていないのです。
このお布施も地域などによって異なる相場となっていますが、目安としては3万円~がお布施の金額となり、そのほかにお車代として5,000~1万円、お膳料として5,000~2万円程度が必要となります。
一周忌はその後に続く三回忌や七回忌などにつづく法要となり、まだ慣れていない部分も多いと思いますが、まずは全体の流れを理解し、故人のことを改めて想い返す貴重な法要とできるような法要を執り行ってください。
法事・法要
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